姿勢補正

美しく動いてみませんか

楽な姿勢というと、崩しただらしない姿勢を思い浮かべますが、それは思い違いです。
崩れた姿勢は、構造的に不自然なので、特定の場所に大きな負担が生じます。
例えば、首は、まっすぐ体の中心上にあるときに、首の筋肉の負担が一番すくない。
左右や前後に少しでも傾いていると、どこかにとても緊張(筋肉に力が入る)が出てきます。試してみればわかります。

本当に楽な姿勢とは、形も動作も美しい、いわば行儀の良い姿勢なのです。

ところで、この行儀の良い姿勢というのがクセモノです。
多くの人は背筋をピンと伸ばして胸を張った姿勢を想像するようでが、少し違います。

 良い姿勢は、例えば、めいっぱい深呼吸できる体位

ちょっと実験です。
体を右でも左でもよいですから少し捻った状態で、深呼吸してみてください。
いかがでしょうか。なんだか息が浅くて深呼吸になっていない感じがしませんか?
そうなんです。体が少しでも歪んでいると、めいっぱいの深呼吸ができなきものなのです。
これを逆さまに考えれば、深呼吸をつきつめると良い姿勢を誘導できうるということになります。

 深呼吸によって、良い姿勢をつくる。

良い姿勢とは、自然に背筋が伸びで、体に不自然な緊張がないことです。
頭の頂点にフックをつけて、つリ下げられた状態に近いという説明もあります。

それではこんなエクササイズをしてみましょう。

椅子に腰かけて、首を前に倒して(わざとではなく、居眠りの人がそうしているように)両手もだらりとたらした状態にします。背中もかるく丸い状態ですね。

その状態で、いちど息を吐ききって、それから静かにゆっくり吸い込んでゆきます。
すると息が吸うのについれて、自然に体がすこしづつ起きてきますね。
ある程度すったら吐きますが、そのときに再び体が前屈しないようにその位置を保ちます。
吐ききったら、また吸いの段階になります。
すると、息を吸うにつれてまた体が起きてきます。
これを体がほぼ起ききるまで繰り返します。
するといかがでしょうか。
自然と背中が伸びた姿勢になっていませんか?
良い姿勢は無理に作り出す形ではなく、必然的に「そうなる」当然の在り方です。

腰痛や肩こりをはじめ、慢性的な症状の背景には、姿勢や動作の癖があると考えられます。
この癖に関心をむけて修正を心がければ、心身は余分な緊張から解放されるでしょう。

なお、本格的な姿勢補正には個人指導が必要です。
ご希望の方は是非ご連絡ください。

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